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ヤン・リンデ先生(スウェーデン イエテボリ大学 名誉教授)講演会に参加しました。

[2015.11.08]

こんにちは。冨岡歯科医院 院長 冨岡栄二です。

 

スウェーデン・イエテボリ大学での恩師、ヤン・リンデ先生のご講演を拝聴しました。

 2015年11月7日、東京の飯田橋で行われたヤン・リンデ名誉教授の講演会「歯周病学を極める!」に参加しました。リンデ先生にお会いするのは、今年の6月に参加したロンドンでのユーロペリオ8というヨーロッパの歯周病学会以来です。ヤン・リンデ先生は、「リンデ先生のもとで学びたい!」ということで、私がイエテボリ大学に3年間留学した際、歯周病科の教授でいらした先生で、歯周病を学ぶ歯科医なら、知らぬものはいないであろう、歯周病学・インプラント治療の世界的権威です。現在、大学はリタイアされ名誉教授になられていますが、ますますお元気で診療や講演活動を続けておられます。今回のご講演でも、変わらぬ精力的なお話を拝聴できました。

 

基本に立ち返ろう! - 歯周病治療の根本はプラークコントロール!

 今回のリンデ先生の講演テーマは、「基本に立ち返ろう!」です。

 1950年台以降、J.Waerhaug先生やH.Löe先生らレジェンドの時代に始まる近代歯周病学は、長い歴史のなかで飛躍的に発展し、再生療法やインプラント治療を生み出してきました。その中核を担ってきたのが、「現代のレジェンド」と呼ぶにふさわしいリンデ先生なわけですが、そのリンデ先生が良くお話されるのが、「歯周病治療の根本、もっとも大切なこと、それは、プラークコントロール」です。歯周病は、歯にプラーク(細菌が繁殖しベタッとついたもの)が着いていることでおこる歯肉の反応ですから、プラークをしっかりなくすこと、これが、歯周病治療の根幹で、これがしっかりされれば、多くの問題は解決していく、、ということです。その様なお話を、いつものリンデ先生と全く変わらず、科学的根拠に基づき、実に明快にお話くださりました。

 歯周病の治療でも、新しい治療法や器材、治療器具が提案されることがよくあります。本当に良いものであればよいですが、しばらくすると消えていくものも多々あります。うわべのことにとらわれて、根本を良く理解していなかったり、根本がおろそかになったりしては、元も子もありません。いろいろなことが言われているなかで、何が正しく、どんな考え、治療法をとるべきか、これは、患者様には分かりづらいことだと思います。それだけに、歯科医の側が、厳しく検証し、正しく理解しないといけない、、そういう姿勢を再確認させて頂きました。

 

新しい発見! - 歯周病治療のゴールとは

 今回のリンデ先生のご講演は、「基本に立ち返ろう!」というテーマのお話でした。リンデ先生の元、イエテボリ大学のトレーニングでは、根拠となる文献自体を読むことから始め、多くの時間を費やして、インストラクターたちといやと言うほどディスカッションしてきました。ご講演では、背景となる文献や、解釈の再確認、という部分も多くありましたが、言葉の端々から、「このことを伝えたいのだ」というリンデ先生の熱意が感じられました。やはり、リンデ先生の生のお話は、何度聞いても、何物にも代え難い価値があります。歯周病治療のゴールをどう捉えるべきか、という新しい発見もありましたし、未来の展望につてのお話もありました。リンデ先生からエネルギーを頂きました。明日から、またがんばろう!

 

 

 

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