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イエテボリ大学認定の歯周病専門医とは

イエテボリ大学

スウェーデン イエテボリ大学歯学部

歯周病治療・予防・インプラントの先進国であるスウェーデンは、科学的検証をもとに歯周病治療の体系を作り上げると同時に、歯を支える組織の再生療法やインプラントなど、革新的な治療を生み出し、世に送り出してきました。その中で大きな役割を果たしてきたのが、歯周病治療の世界的権威であるヤン・リンデ教授(現在は名誉教授)ひきいるイエテボリ大学です。

1998年卒業式にて、恩師のWennström教授と同級生

スウェーデンを含むヨーロッパやアメリカには、日本でいう専門医とは大きくことなる専門医制度が存在します。正式に認可された長期の厳しいプログラムを、大学などの機関で修了して初めて取得できる資格で、1年間にごく限られた人数しか生まれません。

私が修了した3年間フルタイムのプログラムは、歯周病治療のスペシャリスト(実際に治療をすることのスペシャリスト)を養成することが最終目的ですが、治療の理論が重要視され、理論的パートとスペシャリストクリニックでのクリニカルパート(実際の治療)で構成され、およそ半分ずつの時間がさかれています。

理論的パート

スウェーデンの歯周病専門医は、なぜその治療をするのが適切なのか、という背景を科学的に深く理解している必要があります。そこでは、歯周病治療全般につき、治療のノウハウ的理解ではなく、すべての基礎となる一つ一つの科学的原著論文を大量に読み、それを組み立て理解している水準が求められます。
この水準の真の理解があることにより、実際の治療のさまざまな場面で、患者様への正しい状況説明が可能となり、患者様とのご相談を踏まえて、適切な治療の選択をすることができるようになります。

1998年卒業式にて、同僚たちと

私がいたプログラムのなかでも、さまざまな治療のテーマひとつひとつについて、大量の論文を読み、それをどのように解釈し、どのように治療に結びつけるのか、インストラクターとディスカッションを繰り返すことに、非常に多くの時間を費やしました。また、このトレーニングをつむことで、新たな情報に接した時に、自らの力でそれを正しく解釈できる能力が身に付きます。

クリニカルパート

理論的背景が重要視されますが、実際の治療を高い水準で行うことが、歯周病専門医の目的です。
私のいたプログラムでも、治療の各場面で、治療計画をたて、インストラクターと協議し、実際に治療を行い、インストラクターの最終確認を受ける、というプロセスを繰り返していましたし、症例検討会で考え方や治療内容、結果を皆で吟味することで、治療の力を身につけていきました。

自身の治療結果が、理論的パートで学んだ先人たちが示した治療結果と一致することは、自身の技術にたいする大きな自信となります。

バージョンアップし続けていく治療方法

私がいた歯周病専門医養成プログラムの目的の一つに、原著論文を読み、それを正しく解釈し、正しく治療に結びつけることが、自分自身でできること、がありました。
現在でも、最新の原著論文をよみ、海外の学会に参加することなどで、最新の情報をとりいれた治療をおこなうことができます。

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