ご挨拶・院長プロフィール
院長からのご挨拶
当院のホームページにいらして頂きありがとうございます。
私どもの医院では、歯科治療が苦手だとお感じの方がおおい中、患者様にできるだけ快適に治療を受けて頂けるよう心がけています。治療にあたっては、2つのことが大切だと考えています。
一つは、私ども自身が、正しい知識と技術の裏付けをしっかりもつこと。
当たり前に聞こえるかも知れませんが、後でお話しさせて頂くように、実際は必ずしも簡単ではありません。
もう一つは、患者様ひとりひとりとしっかり向き合うことです。
患者様はとても多様です。正しい知識は重要ですが、それだけでよい治療ができるわけではありません。それぞれの方の個別の状態を良く知り、ご要望を伺いよくお話をし、その方に治療を受けて良かった、と言って頂けるような治療をしたいと考えています。
歯科医師となり、多くの疑問を感じ自身の未熟さを痛感しながらも、皆様の治療をさせて頂くようになって以来、どのようにすれば、一人一人の患者様のお口の健康を守れるのか、ずっと考えてまいりました。
被せものや義歯(修復物)を正しくお口に装着することは、歯の治療で重要な部分ですから、歯学部卒業後は、母校で補綴学(冠・義歯に関する学問)を学びました。多くの良き先輩にご指導頂き、だんだんと知識と技術に自信が持てるようになり、1988年に現在の医院を開設しました。
ところが、より良い修復物をお口に入れるべく、日々の診療を続けるなかで、自分の中に新たなもやもやが生まれてきました。修復物を長く保つためには、土台となる歯がしっかり支えなければなければなりません。どんなに素晴らしい被せものをしても、歯を支える歯肉が悪くなり、歯の根ごとだめになってしまっては元も子もありませんが、なんとか歯を残して噛めるようにと、患者様も私も望んでいるのに、時には、土台の歯の歯肉が悪くなってしまっていることがあります。歯肉が良くないまま被せてはいけませんし、では、心配な歯なら抜いた方が良いかというと、そう簡単に抜きたくはありません。被せる前に歯周病の問題をしっかり解決しなければなりません。
当時の私が感じたもやもやの一つは、雲をつかむようで難しく感じられた歯周病の治療のこと、もう一つは、考え方のよりどころでした。歯学部を卒業しただけでは、知識も技術も十分ではありませんから、歯科専門雑誌や講演会などで勉強を続ける必要があります。ところが、歯科界にはあまりに多くの情報が錯綜していたり、一つのことについて、著明な先生が大きく異なる意見を述べていたりするような事もありました。私なりに勉強を続けても、自身の治療を組み立てるのに、何をどう考え、何をよりどころにすれば良いのか、何が本当に正しいのかわからず、悩ましいところでした。
私が、開業した後にスウェーデンイエテボリ大学に3年留学することを決意したのは、このもやもやを取りたかったからです。世界でトップといわれ、現在の歯周病治療の体系を作りあげるのに大きな役割をはたしてきたイエテボリ大学での学びは、先人が考えた最終結果だけを学ぶのではなく、背景となる最も基礎的な一つ一つの研究論文を多量に読み、それをどのように解釈し、どのように組み立て治療に活かすのか、自らも考え、インストラクターと議論し、実際に治療をおこなう形ですすみます。
日本にはないこのスタイルの研鑽をつみ、真の背景を知って、大学の専門クリニックで専門医が行っている実際の治療を目の当たりにし、自らも同じ場所で治療することで、私の感じていたもやもやは、すっかり晴れていきました。歯科界には、さまざまな信頼度の情報があることなども良く分かるようになりました。
正しく理解されていない情報をもとに治療をするのは、患者様にとって大きなマイナスです。歯の治療も日進月歩ですから、アップデートを続けねばなりませんが、スウェーデンで基礎の論文を正しく評価し、それを実際の治療に活かすことを学べたのは、私の大きな財産です。
これからも、地にしっかり脚をつけた、一人一人の患者様にご納得いただける治療を提供できれば、と考えております。歯周病治療は、患者様と医院の協同作業です。力を合わせて良い治療をすれば、歯周病はしっかり治せます!!
院長 冨岡栄二
院長プロフィール
略歴
1978年 | 東京学芸大学付属高校卒業 |
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1984年 | 東京医科歯科大学歯学部卒業 |
1984年 | 同大学 補綴学(冠、義歯の作成)専攻 |
1988年 | 冨岡歯科医院 開設 |
1991年 | 医療法人社団栄光会開設 |
1995~1998年 | スウェーデン イエテボリ大学歯周病科大学院 歯周病専門医認定 |
1998年 | スウェーデン ウプサラ大学 顎顔面外科、補綴科 インプラント研修 |
1998年 | 帰国 冨岡歯科医院にて診療再開 |
現在に至る | 診療の他、講演、歯科専門誌執筆活動中 |
役職
2004年~ | 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)役員(会計、学術) |
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2005年〜2015年 | 新宿区歯科医師会役員(学術理事、会計理事、専務理事、監事) |
2005年~2015年 | 新宿医歯薬会役員(理事、監事) |
2010年~2018年 | 東京医科歯科大学歯周病科 非常勤講師 |
2015年~2020年 |
新宿区地域保険医療体制整備協議会 糖尿病対策専門部会委員 |
2020年〜 |
東京医科歯科大学歯学部 高齢者歯科学分野 非常勤講師 |
所属学会・団体
- European Federation of Periodontology
- Swedish Society of Periodontology
- Scandinavian Society of Periodontology
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)
- 新宿区歯科医師会
- 東京都歯科医師会
- 日本歯科医師会
イエテボリ大学認定の歯周病専門医とは
スウェーデンのイエテボリ大学認定の歯周病専門医に関してご説明しています。
執筆論文
院長が執筆した論文や書籍の記録です。