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歯が抜ける?怖い歯周病、歯磨きしているのに治らない?歯周病を治す歯磨きとは?④ 歯磨きのやり方は?

[2015.11.06]
こんにちは。冨岡歯科医院 院長 冨岡栄二です。
 
前に、どんな歯磨きがよい歯磨きか、どんな歯ブラシを使えば良いか、をお話しました。ここでは、実際の歯ブラシの扱い方のお話をします。歯磨きの方法はいろいろあり、これしかない、という磨き方がある訳ではありません。これからお話するのは、患者様にお勧めしている原則的歯磨きのやり方です。良い歯磨きの2つの条件(しっかりプラークを落とす、歯肉を傷めない)ができていれば、良いです。
 
使用する歯ブラシは、下の3種類です。必ずこの3種類が必要です。
1、通常の歯ブラシ
2、ワンタフトブラシ
3、歯間ブラシ
 

通常の歯ブラシの当て方は?

 歯の外側を磨くには、横から歯ブラシをあてます。毛の一番端の列が歯の付け根、歯と歯肉の境目にくるように、軽くあてます。プラークは、歯と歯肉の境目に着いています。その部分をきれいにするのが肝心です!
歯ブラシを当てたら、大きく動かさず、小刻みに横に動かします。歯ブラシをあてたところだけが磨ける、程度の小さな動きです。
 毛がたった状態で、毛先で歯の表面を擦ってプラークを落とします。
 
 
 左の写真のように、毛が横に開いてしまっているのは、押しあて方が強すぎます。毛先を使ってプラークを落とすこともしにくくなります。
強く磨きすぎると、歯肉を傷つけたり、歯磨き自体で歯肉を押し下げてしまったりする危険があります。
毛先をきちんとあてて、きちんと動かしていれば、それほど強い力を入れなくても、プラークを落とせます。
「プラークを落とす!」が歯磨きの目的です!プラークが落ちてしまったら、それ以上落とすものはありません。強く擦るほど良くなっていく訳ではありません。
 

内側は、前歯が邪魔になって真横からはあてられません。斜め上からあてます。毛の上の列は、歯の噛み合わせの部分に、下の端の列は、歯の付け根にあたるようにします。

 

 ワンタフトブラシを上手に使いましょう!

 通常のブラシでは、届きにくい、届かないところは、意外と多くあるものです。一番後ろの歯の後ろ側、奥歯の内側、歯が重なって陰になっているところなどです。そういった所に使って頂きたいのがワンタフトブラシです。毛束が小さいので、磨きたい所にピンポイントで届きます。歯と歯の間の部分も、出来るだけ奥まで届かせるようにすると、歯の横の部分もある程度の所まできれいに磨けます。肝心なのは、やはり、歯の付け根、歯と歯肉の境目です!毛先を磨く部分に出来るだけまっすぐあて、ほうきで掃くように動かします。このブラシを上手に使って頂けると、「隅々までプラークを落とす!」が、通常の歯ブラシだけより、格段によくできます。
 

歯間ブラシは必ず必要です!

ワンタフトブラシでも、歯の横の部分には本当には届きません。隣の歯が邪魔になってしまうからです。歯の横を磨くには、歯間ブラシを使う必要があります!!

 まず、歯と歯の間を反対側までブラシを貫通させます。通常は、外側から入れて頂ければ良いです。そして、出し入れして、毛先で歯の表面を擦ってプラークを落とします。爪楊枝のように、つまった食べかすを押し出す、のではありません。形が違うだけで、通常の歯ブラシと同じように、毛先で歯の表面を擦ってプラークを落とす!です。通常の歯ブラシは、小さく動かしましたが、歯間ブラシは、毛の部分をいっぱいに使うように大きく動かして良いです。やはり、肝心なのは、歯と歯肉の境目です。歯の付け根にそって、動かします。

各種サイズ 歯間ブラシ。場所ごとに適したものを使います。

 歯間部の隙間の大きさは、場所によって違います。大きな隙間に、細い歯間ブラシだと、よく擦れずに、プラークが落ちにくくなります。無理なく、通せる太めのもの、を選ぶのが大切です。 

 

 

 

歯間ブラシで磨くのは、通した部分の両隣の歯です。歯は丸みがありますから、歯間ブラシを動かすときに、今は前側の歯を磨いている、今は後ろ側の歯を磨いている、という意識で、少し、ブラシの向きをかえて磨くと、より広くブラシがあたり、より隅々まできれいに磨けます。

 繰り返しですが、歯磨きで歯肉を傷めない、も大事です。歯間ブラシも強くガリガリやってしまうのは良くありません。長年ガリガリやってしまうと、歯が削れてきます。ガリガリやらないように、歯の表面を優しく毛先で擦ってプラークを落とす!です。

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