こんにちは、冨岡歯科医院　院長冨岡栄二です。

1月9日（土）10日(日）に米国歯科大学院同窓会(Japan Society of American-educated Postdoctoral Dentist: JSAPD)の総会、公開セミナーが開催されました。

JSAPDは、海外で専門医となるための教育を受けた歯科医が集まり、相互の親睦、学術交流をはかるとともに、専門医としての情報を歯科界に発信する公開セミナーを開催しています。アメリカで教育を受けた歯科医が発起人となり、平成元年に結成され、当初は、アメリカで教育を受けた歯科医がメンバーになっていましたが、その後、ヨーロッパやオーストラリアで研鑚した歯科医もメンバーに加わっています。スウェーデン イエテボリ大学で教育を受けた私もメンバーとなっており、学術常任理事を務めさせて頂いております。

毎年1月初旬の土曜、日曜に集まり、土曜日に会員間の親睦、学術発表を行う総会、日曜日に会員がプレゼンテーションをおこない、一般歯科医が参加できる公開セミナーを行っています。本年の公開セミナーは、1月10日（日）に、昨年と同じ会場、虎の門ヒルズで開催され、260名を超える多数の方に参加頂きました。

海外の専門医のシステムは、日本でいう専門医と異なり、2-3年のフルタイムの厳しい文献ベースの勉強と実際の治療の訓練が求められます。医科に内科、外科、などいくつもの専門があるように、歯科でも、補綴学、歯周病学、歯内療法学、矯正歯科など、いくつもの専門分野に分かれています。JSAPDは、さまざまな異なった専門分野の専門医が集まっている点で、とてもユニークな存在です。今回の公開セミナーでは、総勢12名のさまざまな分野の専門医が、「エビデンスを超えるもの」という統一テーマで講演を行いました。私も昨年は講演をさせて頂きましたが、今回はお休みで、1日聴講しました。厳しいトレーニングを受けてきただけあって、どの演者のプレゼンも大変興味深い良い講演でした。

新年そうそうにあるこの会が、いつも新たな1年のスタートとなっています。本年も引き続き、勉強、治療を頑張ろう！の思いを新たにいたしました。