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東京医科歯科大学 全部床義歯補綴学講座 同門会の研修会に参加しました。-部分床義歯の臨床ー

[2016.06.28]

こんにちは。冨岡歯科医院 院長冨岡栄二です。

 6月5日、私が歯学部卒業後在籍していた、東京医科歯科大学、当時の第三補綴学教室(総義歯学、総入れ歯の学問)の同門会研修会に参加しました。

前回までは、総義歯の研究、治療について、早川巌前教授、水口俊介教授、下山和弘教授、鈴木哲也教授から講義を受けました。どの先生方も、第三補綴ご出身の先生で、現在では、さまざまなお立場で教授になられています。同門会メンバーは、全国各地でご開業されている先生方が多く、日常の治療では、総入れ歯だけでなくさまざまな補綴治療をされています。補綴治療というのは、作った歯をお口にいれる治療のことで、部分入れ歯、被せもの・ブリッジが含まれます。今回の研修会は、総入れ歯を離れて、部分入れ歯について、でした。

 講師の先生方は、この3名の先生方でした。

若林則幸教授(東京医科歯科大学歯学部 部分床義歯補綴学分野)

田中慎二先生(富山県黒部市開業)

打田年實先生(岡山県倉敷市開業

若林教授は、部分床義歯(部分入れ歯)の基礎的なことから、治療現場で発展応用できる考えまで、お話し下さりました。ご講演全体からは、部分入れ歯の骨格となる基礎を正しく理解して、しっかり実践することが、もっとも大切である!!というメッセージが感じられました。歯周病の治療に限らず、もっとも基礎になる部分が、高い水準できちんと行われていることが、やはり一番大切なのだ、と再認識できました。

田中先生は、20年-30年と長期間安定している治療を、いくつも見せて下さいました。入れ歯の土台となる歯の前準備の治療から、入れ歯作製まで、お口全体がきっちり治療されていて、ここまで、しっかりした状態を作っておけば、長期間不具合がおこらずに保たれるのだ、、ということをお教え下さいました。反面、メインテナンスが途切れて、問題がおこってしまった患者様の様子も見せて下さいました。やはり、メインテナンスが重要ということです。

打田先生は、訪問診療でご活躍されている先生です。訪問診療は、診療室のなかとは違って多々制約があったり、患者様にもいろいろご事情があったりするなかでの診療になります。そういった現場ならではのお話しを伺うことができました。

毎回そうですが、義歯を専門的に勉強した先生方の集まりなので、講演後のディスカッションが奥深く、大変勉強になりました。同門の集まりということで、忌憚のない意見が聞けるのも、この会の魅力です。

次回も是非参加したいと思います。

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